穏やか じゅんや

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なぜ、イノベーションが大切なのか?「100円のコーラを1000円で売る方法 シリーズ3」を読んで

マーケティングについて、物語形式で初心者にもわかりやすく教えてくれる本、「100円のコーラを1000円で売る方法」。
シリーズ1、シリーズ2に続き、シリーズ3を読みました。

 

「100円のコーラを1000円で売る方法3」(永井孝尚)

 

100円のコーラを1000円で売る方法3 (中経出版)

100円のコーラを1000円で売る方法3 (中経出版)

 

 

シリーズの内容

 

シリーズ1

 マーケティングのエッセンスの紹介。

主人公たちは、他社にはない、顧客の期待を超える価値を提供できる商品を開発し、成功を収めます。

 

シリーズ2

 ビジネス戦略の紹介。

ライバル企業にシェアを奪われ、ピンチに陥ります。
自社の問題点を見つけ、知恵を絞り、新しい戦略を立て、差別化を極めることで乗り越えます。

 

シリーズ3

 そして、いよいよ「シリーズ3」。

テーマは「イノベーションとリスクへの挑戦」。
物語は、シリーズ1、2の続きです。

 

海外のトップ企業が日本に進出し、破壊的なイノベーションを起こし主人公たちの会社は破綻の危機にさらされます。
この危機から脱出するカギは、従来の発想の延長ではなく、困難な課題にチャレンジし、イノベーションを起すことです。

ここで忘れてならないのは「常に顧客の価値を考えること」。

 

本書を読むことで、イノベーションって、やっぱり大切なんだなぁ」と感じました。
また、物語としても意外な展開で始まり、面白く読めました。

 

以下、このシリーズ3のポイントをまとめました。

 

イノベーションの大切さ

 イノベーションを怠ると、相手に攻められる隙ができます。
時代遅れになった得意技に必要以上にこだわっていると、まわりが見えなくなるのです。

 

良い例が「真空管ラジオ」。

真空管ラジオメーカーは、真空管ラジオの顧客の声をきき、改良を重ねていました。とても音質が良かった。

そこに、トランジスタラジオが登場。
トランジスタラジオは安いが、音質は悪かった。
だから真空管ラジオの顧客は、トランジスタラジオには見向きもしません。

 

そこで、トランジスタラジオの企業(ソニーです)は、携帯ラジオをつくり、新しい顧客層を開拓しました。

それは若者たち。

当時、居間の真空管ラジオではロックンロールを聴かせてもらえなかった。
彼らは、トランジスタラジオを買うことで、自分の部屋や仲間と踊りながらロックンロールを聴くことができるようになります。

彼らにとっては、音質よりも自由に音楽が聴けることが大切だったのです。

 

トランジスタラジオの性能はどんどん上がり、やがて真空管ラジオと同等となった。
すると、ほとんどの人はわざわざ大きくて高価な真空管ラジオを買わなくなってしまいました。

性能が同じなら、ずっと小さくて安いトランジスタラジオを買うのは当然です。

 

真空管ラジオメーカは、顧客の声を無視していたわけではなかった。むしろ真剣に耳を傾けて機能を強化していた。

なのに、なぜトランジスタラジオに取って代わられてしまったのか?

 

それは、「真空管ラジオの顧客」の声を聴きすぎたから。

既存の顧客を向き合っている限り、新しい課題は出てこないのです。
だから、新しい価値を提供できない。

 

既存の顧客だけを見るのではなく、潜在顧客にも目を向けることが必要なのです。

世の中が変わっても競争力を維持するには、つねに学び、新しいことにチャレンジする姿勢が不可欠です。

 

必要以上に得意分野にこだわらないこと。
他社が自社にない新しいものを出す前に、自ら過去の栄光を乗り越え、自己否定して、新たな価値を生み出す必要があるのです。

 

世界展開するなら標準品

 日本向け製品は、カスタマイズされすぎてグローバル展開できない状態になっています。ガラパゴス現象

今後、日本市場は縮小していく。
グローバル市場で勝負しない日本企業には、緩慢な死が待っているのです。


従来、経営資源として、「ヒト」「モノ」「カネ」と言われてきました。
インターネットの登場で、そこに「情報」と「時間」が加わったのです。

国を超えて、あらゆる情報が瞬時に伝わるようになった。
企業は最も安いところで調達し、最も安いところで生産したモノを全世界に向けて売ることができます。

 

だから、スピーディに成長しているグローバル企業は、個別カスタマイズ版をつくっていません。
世界共通仕様の単一製品を世界に供給しています。

例えば、iPhoneKindle
製品とサービスが一体化し、ハードはノー・カスタマイズです。


「時間」も貴重な経営資源
稟議にかけてじっくり合意形成するのでは、貴重な時間が失われてしまいます。
間違ってもいいからすぐに意思決定して実行し、本当に間違えたらすぐに修正すればいい。

ところが、多くの日本企業は、このことに気づいていません。

海外進出も、現地の要望を入れてきめ細かくカスタマイズし、各国個別仕様としていますが、グローバル時代には通用しない。

 

必要なのは、ローカライズしなくてもすむような製品力です。

 

数が生み出す新たな価値

 インターネットの登場で、顧客が桁違いに増やせます。
世界中に広まれば、事実上の世界標準になる。

 

入口のサービスを無料で提供しつつ、別のところでお金を儲けるビジネスモデルを「フリーミアム」と言います。

例えば、エバーノート。
基本は無料で使えるが、ヘビーユーザはプレミアム会員になり、お金を払う。

無料化すれば、ユーザを増やせます。
それによって、有料の機能強化バージョンの見込み客が増え、無料化してもメリットがあるのです。

有料で1万人に売るより、無料で100万人に使ってもらう方がメリットがあるのです。

 

ところが、消費者に広告を出しても99.996%はスルーされると言われています。
いくら広告を出しても、あまりユーザは増えない。

 

では、どうしたら顧客は耳を傾けてくれるのか?

 

それは、信頼する人の口コミ
自分が信頼する人の情報なら耳を傾けてくれます。
友人、仲間のおすすめなら、気になりますよね?

 

そのためには、信頼関係をつくる必要があります。
SNSなどを活用し、信頼関係を構築し、口コミで評判を広げることが必要になってくるのです。

 

◇自分は、どう活かす?

 目の前の仕事だけを見ていては、破壊的イノベーションが現れたときに、太刀打ちできない恐ろしさを知りました。

必要以上に自分の得意分野にこだわらないこと。
自分の過去の栄光、過去に成功した方法を否定してみることも必要です。

つねに学び、新しいことにチャレンジする姿勢を持ち続けたいですね。

 

・「100円のコーラを1000円で売る方法」のシリーズ1の記事はこちら

jun8tana.hatenablog.com

 

 ・「100円のコーラを1000円で売る方法」のシリーズ2の記事はこちら 

jun8tana.hatenablog.com