穏やか じゅんや

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日本人が滅私奉公を美徳とする理由

日本社会は、みんな一緒であることを強いる。
滅私奉公が美徳とされています。
なぜ、そうなったのか。
ある本に、その答えが書かれていました。
それは、「日本列島」が原因だったのです。

こんにちは。穏やかな暮らしを育んでいる「じゅんや」です。

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滅私奉公を美徳とする日本社会

現在の日本では、長時間残業が問題視されています。
これは、日本人の特性にも原因があるのでしょう。

他の人がまだ働いているのに、自分だけ先に帰宅する訳にはいかない。
自分を犠牲にして、長時間働くことで評価される。

日本社会は、滅私奉公が美徳とされています。

また、同質であることで安心する。
みんなと同じ行動をすることで、安心する。
人と違う行動に抵抗がある。

なぜ、日本社会はこうなのだろう?

ある本に、その答えが書かれていました。
これを読み、なるほど!と納得させられました。

その本とは、
日本史の謎は「地形」で解ける(竹村 公太郎)
です。

日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)

日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)

 
日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫)

日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 (PHP文庫)

 
日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】 (PHP文庫)

日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】 (PHP文庫)

 

 

冒頭に書いたとおり、
「滅私奉公を美徳とする理由は、日本列島にあり」
です。
日本列島の地形が原因だったのです。

なぜ日本人は滅私奉公するのか

著者の竹村さんによると、日本人が滅私奉公するようになった理由は以下となります。
(以下、本書からの抜粋です)

稲作は東南アジアや中国大陸から日本へ渡ってきました。
この稲作は熱帯モンスーン帯で生まれた。
熱帯では、いつでも種をまき、いつでも収穫できるのです。

ところが、日本列島ではそうはいきません。
まず、日本列島の7割は山岳地帯で、平野の面積は1割にすぎない。
その平野は水はけが悪く、雨が降ると水浸しとなってしまう。
河川の勾配は急で洪水が発生しやすい。
一方、日照りが続けば今度は水不足に悩まされる。

そして気候は1年中変化し続け、稲作が可能なのは半年間だけ。
この半年間で、一年分の収穫を得る必要があるのです。

このため、日本列島の稲作は個人では立ち行かない。
集団の力で田をつくり、水を引き込み、洪水を防ぎ、収穫する
ことになります。

その営みの中では、個人のわがままは許されません。
米のため人々は否が応でも協力しなければならない。
日本列島の稲作は、人々へ強固な共同体の形成を強いました。
その強固な稲作共同体によって、個人を抑制し、集団最優先の規範を人々に強いることになった。

これが日本社会が滅私奉公を美徳とする原因です。

日本文明の強さ

以下も、本書に書かれていた内容です。

約2000年間、日本文明は滅びることなく存続し続けています。
日本は外敵に武力で侵略され征服されたことがありません。

侵略の危機はありました。
それでも侵略されなかったのは、日本社会が強固な共同体を形成していたことも、理由の1つです。

例えば明治維新
1853年、米国のペリー提督が率いる黒船が、浦賀沖に姿を現しました。
この頃、欧米列国はアフリカ、中東、そしてアジアと太平洋諸島を次々と植民地化し、日本への包囲網を狭めていました。

欧米列国が植民地支配する手法は常に「分割統治」。
その土地の人々の分裂を広げ、人々の一体感を裂くこと。
それが支配する側にとって最もリスクが少なく、効率が良かったのです。

欧米列国は幕末の日本でも同じ手法をとりました。
英国は薩長の倒幕を支援し、フランスは幕府の武力抗戦を支援。
日本国内を二分する内戦へと向かっていったのです。
ところが、内戦が勃発しようとしたその瞬間、欧米列国にとって予想もできない事態が出現しました。

1867年、徳川幕府の「大政奉還」、それに続く「王政復古の大号令」です。
これによって、日本の分裂を免れた。

これが可能だったのは、日本社会に強固な共同体が形成されていたからこそ。

滅私奉公というのは、共同体を維持するには強いのかもしれませんね。

滅私奉公という特性をどう活かす?

強固な共同体を形成する日本人の特性。
なんで日本はこうなの?嫌だな、と思っていました。

でも、本書を読み、日本列島で生き抜くためには必要な特性であること。
そして、日本文明を維持することに役立っていたことを知りました。

この日本人の特性、現在や未来でも長所になるのか?
僕の頭では分かりません。
一つ言えるのは、うまく使えば強力な武器になるということ。

デジタルによって、これから社会が大きく変革すると言われています。
日本は、この特性を上手く使えば、大変革できるかもしれません。

「みんなのため」、「みんなと同じ」

それが、変革する方向に向かった時、日本は一気に大きく変わる。
そんな気がしました。